京都・稲垣機料店へ行きました
衣の自給のための道具を買い足しに先日、京都の手織り道具屋、稲垣機料店へ行きました。
稲垣機料店は明治30年創業の老舗機料店です。取り扱っておられる手織機、織道具の数々は顧客の声を反映して長年改良を重ねてきたものばかりで、京都の西陣関係のみならず、広く全国から手織り道具の注文を受けているとのこと。(稲垣機料株式会社公式HP)
店内の様子
手織りの道具が所狭しと陳列されています
今回購入させて頂いた、衣の道具たち
糸枠・手振り棒、錘先・竹管、※板杼、綿弓です。和綿の種は持ち帰り自由とのことで、小袋に入って店先に置いてありました。今年度播種する種の足しにと、これもいくらか頂いてきました。
※板杼については「織機部品の名称について」を参照
錘先にとりつける竹管
普段使っているチャルカは錘先に直接紡いだ糸を巻き付けていくので、一気に沢山の糸を紡ごうとすると何本か錘先を持たなくてはいけません。が、この錘先が結構嵩張ります。なので、日本の糸車方式で、錘先に竹管を取り付けて、そこに紡いだ糸を巻き付け、糸がある程度できれば竹管を取り換えるという事を試すことに。これが上手くいけば沢山の錘先を持ち歩かなくて済みます。
・・・まあ、マメにかせ取ればいい話でもあるのですが・・・。
糸枠
紡いだ糸をいよいよ使用するとなったときに、この糸枠に糸を巻き取ります。これを使うのはいつになることやら。
今回の目玉商品、綿弓
綿弓は弓の弦の部分を弾いて綿に当て、綿の繊維をほぐすための道具です。これは小型なタイプですが、もっと巨大なものもあります。現在は綿ほぐしにカーダーを使っていますが、より原始的な綿ほぐしの道具はこの綿弓になります。綿弓だけでも綿ほぐしは完了できますが、カーダーと併用すると、より容易にほぐせるとのこと。ただ、弾くという道具の用途上、綿ホコリが結構舞うようなので、そこのところは使いながら対処を考えます。
なお、この現代版綿弓の弦はテニスラケットのガットとのこと。
本当は綿繰りの道具である綿操り機も欲しいところです。稲垣機料店でも取り扱っておられますが、かなり高額(28000円)なので購入せず。
都会でのショッピング報告でした。おわり。
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