山菜・花筏(ハナイカダ)を採集して食べる
ゴールデンウィーク中、ぼくが仕事で慌ただしくしている間に山菜たちは天気続きの連休を利用してぐんぐん伸び続け、気づけば旬を過ぎてしまったものも少なくありません。
そんな中、今現在も食べられる春の山菜はまだいくつかあります。
花筏(ハナイカダ)
ハナイカダはハナイカダ科の落葉低木です。5~6月に花を咲かせますが、花の咲き方に特徴があり、葉っぱの真ん中に花が咲きます。このため、花や実が葉に乗っているのを筏に見立ててこの名前がついたそうです。
ハナイカダの雄花
ハナイカダは雌雄異株で、雄の株と雌の株があります。葉一枚につき複数の花が咲くものが雄株で、葉一枚につき一つの花が咲くものが雌株ということになります。なお、花の時期が終わり、実った果実も食べる事ができるとのこと。
ハナイカダの食べ方のうち、代表的なのが天ぷらです。今回は両面とも衣をつけて揚げましたが、裏面のみ衣をつけて揚げるとハナイカダの特徴が活かされた、見た目にも綺麗で目を引く天ぷらになります。話の種になること請け合いです。そこに並ぶ食材の背景なんかを語り合いながら食事ができる食卓を目指したいものです。
ハナイカダには特にアクもないので、下処理なしで食べることができます。が、ウドやタラの芽、コシアブラなどとは違い、そこまで風味の強い山菜でもなく、「山菜を食べている!」という実感の薄い山菜ではあります。
塩もみしたハナイカダ
また、変わったものにハナイカダの菜飯というものがあることを知ったので、試しにやってみました。
作り方は生のハナイカダに塩をまぶして塩もみし、細かく刻んでご飯に混ぜるというもの。
色も鮮やかで食欲をそそります
おにぎりなんかにすると良さそうな見た目ですが、ご飯に対して葉の量が多すぎるとさすがのハナイカダでも生葉独特の青臭さが鼻をつくので、配分に気を付けて混ぜ込みます。できた菜飯は野趣に富んだ風味で、天ぷらよりは山菜を食べている感が強いです。が、塩もみして刻む過程でハナイカダの特徴的な見た目は跡形もなくなるので、子どもなんかと山菜の話なんかをしながら食べるのには、原型がわかってクセもない天ぷらの方がいいかもしれません。
OK
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