2019/05/07

自作の藁草履で山歩き
5/07/2019

自作の藁草履で山歩き


山の北側斜面に残っていた残雪もさすがに溶けきり、山歩きには良い季節になってきました。
先日、仕事の下見も兼ねて山歩きをする機会があったため、足慣らしにと自作の藁草履を履いて歩いてきました。

昨年の歩き旅

昨年藁草履で5日間ほど歩いて旅をした際は、藁草履作りの研究も兼ねて日々藁草履で山を歩いて足を慣らしていましたが、今回は久々の藁草履(冬場は寒すぎる)なので、鼻緒が当たる部分が擦れないかなどやや心配。

今回の藁草履 今回の山歩きの前に既に数キロ歩いており、ややすり減っています


以前、実際に藁草履を履いて歩いてみようと思い立ったときに心配だったのは、靴(?)擦れと、つま先・足裏の保護について。山道にはもちろん岩場があったり、砂利の道があったりします。が、足をぶつけたり変なところに着地をすると痛いのが分かりきっているので、足元に注意しがちになり、足運びが丁寧になる気がします。
藁草履で歩いた累計の距離は、まだ200kmいかないくらいだと思いますが、今現在、怪我と言っても鼻緒や路面との摩擦で皮膚が擦り切れた程度で、岩に足をぶつけたなどの怪我はありません。

山頂付近の笹原

砂利道は足裏が痛い

足首を捻ったりという事も今のところありません。靴と違って路面と足の距離がゼロに近い事と、ペラペラなソール&足裏が路面の凸凹を包み込む(痛い)事で、足が地面にちゃんと接地するので、むしろ捻りようがないといった感じです。
ソールが硬く、厚底の登山靴は、アイゼンなどを着用する冬山でなら勧められるのもわかります。ただ、普段はソールが厚い&硬い分、足と地面との距離が大きくなってかつ凹凸を包み込めずグラグラするので、より足を捻りやすくなると思うのですが、どうなのでしょうか。そういった登山靴は足首周りもしっかり作られ保護されてはいますが、「足首のサポートがしっかりしているから安全」という理由を第一にしつつ、わざわざ足を捻りやすい靴を履いているというパラドックスが起きているように感じてなりません。


とはいえ藁草履での山歩きも、これまで大丈夫だったからこれからも大丈夫などという保証もないわけで、少なくとも安全だとは思っていません。ただ、先人たちはこれに近い履物を当たり前のように履いて自然の中を歩き回っていたので、自分にもできるはず、という程度です。あくまでも個人的な人体実験なので、ベアフットラン的にオススメする気は全然ありません。


心配していた鼻緒の擦れですが、擦り傷一つなく、山歩きを終えました。前回藁草履で旅をしてから半年近く経っているので、皮膚は擦れに強い状態から元の軟弱な状態に戻っています。これまで、擦れるところを改良しながら藁草履を作ってきましたが、鼻緒の擦れ対策は皮膚の厚さというよりも、藁草履をいかに自分の足に合わせて作れるかが肝なのかもしれません。
だとすれば先人の藁草履は、物を見比べるだけで誰の草履かわかったのでしょうか。
OK

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