自作の草履で歩く
30kmほど歩いてへたった自作藁草履
10月にやった(なるべく)自給旅。ぼくの足元を支えたのは自作の藁草履でした。
結果としては成功で、無事に未舗装、舗装道路の入り混じる90kmの古道を歩き切ることができました。
草履製作中 何足も履きつぶしてテスト
旅の前には藁草履をはいて山を登って脚をならしたりもしつつ、擦り切れやすい場所や靴(?)ずれの起こりやすい箇所など色々テストをしながら藁草履つくりを繰り返しました。
旅に向けて、骨組みの縄や擦り切れやすい場所をカラムシ(苧麻)で補強して、イノシシの毛皮のソールを張った補強版草履も作りました。
イノシシ草履
が、これは失敗で重すぎて歩き始め数kmで靴ズレ起こして即お蔵入りしました。
軽さも大事です。
砂利道やアスファルトの道など路面状況も様々
トレーニング期間含め、色々な道を歩きましたが、案外未舗装の道よりも舗装された道の方が、草履履きの足(関節も)にはダメージが大きいです。また、草履自体も舗装のほうが消耗が激しい!聞くところによれば、土の道の方が、草履の藁の目に土が入って丈夫になるとか?
アスファルトの硬さが身に沁みました
草履がへたってくるとつま先が出てきます。路面との摩擦で皮がめくれました
なんだかんだ90kmの道のりで履きつぶした藁草履の数は3足。思っていたよりも長持ちしました!一人10足くらいの勢いで持って行ったのですが、そんなにいらなかった。
ちなみに今回作った藁草履は、今住んでいる地域の方に教わりました。その方は、昔山仕事の「木馬曳き」をやっておられた方。
木馬曳き
何トンもある木材を木馬というそりに載せて山からの搬出作業を行う際は、自前の草鞋を履いていたとのこと。学生の時は自分で編んだ藁草履で学校に通うなど、その履物制作遍歴は生活に裏付けられた筋金入りです。
その方の作ったものに比べれば、ぼくの草履はなんとも貧弱ですが、それでもまあ、これだけ歩けたという事で!これからも研究を続けます。
OK
0 コメント:
コメントを投稿