婚礼道中膝栗毛ハイライト　古道100km自給旅

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自作の藁草履で千国街道90ｋｍの道を行く

 10月末、妻と一緒に歩いて旅をしてそのゴール地点で婚姻届けを提出するという婚前旅行をやりました。名付けて「婚礼道中膝栗毛」。舞台は新潟糸魚川～長野大町を繋ぐ約１００ｋｍの古道、千国街道。

「手仕事を厭わない豊かな暮らしがしたい」というかねてからの二人の共通した目標に誓いを立てる意味合いや、自分の仕事や趣味で培った知恵や知識を試す意味合いもあり、テント泊、食糧・調味料は完全自給、履物は自作の藁草履での踏破を目標にして決行。要は紙切れ一枚で結ばれる事にお互い違和感を覚えたので、勝手に大変な通過儀礼を作ってやれ！とかだいたいそんな感じです。

大網峠下り

そんなわけで気合十分歩き出したものの、初日には早速親切な地元の方に拾われて、夕飯をごちそうになった上に、宿泊までさせていただきました。また、妻は２０ｋｍ地点で藁草履をリタイア（ただ、残り約７０ｋｍは１００均のサンダルで完歩）というわけで、当初の課題からすると遂行率は８０％といったところですが、地域の方との素晴らしい御縁もできたし、妻も精一杯頑張っていたし、これはこれでＯＫ！

険しい峠道、昔ながらの農村の風景など、素晴らしい古道でした

旅では恒例、喧嘩も当たり前の如く勃発しましたが、５日間かけてゴールの信濃大町駅に到着しました。道中、玄米と乾燥野菜と乾燥肉しか食べておらず、脂質に飢えまくっていたため、ゴールするなり特盛ダムカレー巨大豚角煮乗せを爆食いしました。尋常でない食欲があっても食べすぎると吐きそうになることが改めてわかりました。食糧作りの春の農作業から始まった今回の旅、大変でしたが、二人で協力して乗り越えた分、お互いに最高のパートナーとして認めあえるようないい旅になったと思います。一先ず今の大目標は完全自給の旅！今度は衣類も自給します。

ＯＫ