畑作2019 播種・育苗作業中
今年度の畑作。衣の自給のための衣類畑は今年度タデ藍を育てるという事で現在藍を育苗中。綿花はまだ時期が先なので一先ず大丈夫。一方、食糧畑の方も手始めに作物の種子の播種・育苗を開始しました。
セルトレイに播種
今までは殆ど畑に直播だったり苗を買ってきて定植したりが殆どでした。何度かはポリポットで育苗もしたりしましたが、最近地域の農家さんにセルトレイをオススメされたので、セルトレイでの育苗・定植をやってみる事にしました。
なんでも定植してからの定着が良いとか。あと、培養土が少なくていいので、購入した培養土を使う場合は結構経済的です。将来的には土も自分でちゃんと作れるようになりたいですが、今のところ買ってきた培養土を使っています。あと、管理していて思うのは、苗数に対して非常にコンパクトなので、管理がすごくやりやすいです。
セルトレイにハマるかどうか、あとは今後の作物の成長具合なんかを見て要検討、という感じです。
例年JAやホームセンターに売っている苗や種などを春先に買って、植えたり蒔いたりしていました。ただ、「自給自足」の旗印の下で、毎年売り物の苗や種に依存しているのがなんだか自給的でなく引っかかっていたので、以前から興味のあった自家採種に今年度は挑戦してみようと思います。
一先ずこの日播種した作物
自家採種とは、自分で作った作物から種子を採取することです。採取した種は来年以降の畑作で播種し育てていきます。今はもう殆ど行われなくなった自家採種ですが、昔の日本ではごく当たり前に行われていたことです。ただ、80代前後の地元の農家さんに自家採種について伺いましたが、自分たちの世代では既に自家採種はやっていなかったとのこと。地域によるかもしれませんが、ぼくの地域では「自家採種があたりまえ」の時代は、かなり昔に遡るようです。
自家採種をして同じ品種を何年も作り続けるには、今主流になっているF1(一代交配種)は向いていないので、固定種の種を取り寄せました。今回、固定種の種子は固定種や伝統野菜を多く取り扱っておられる野口のタネさんより購入しました。
今は殆ど見られなくなった自家採種という知恵もそうですが、そうして守り継がれてきた昔ながらの野菜の味や姿に興味があったということも、固定種を選んだ理由です。農業の生産効率を上げるために開発されてきたF1作物と違い、固定種は非効率的で不均一だったり、現代の畑作に慣れている人間にとっては何かと成長過程にクセを感じることも少なくないようですが、そちらに感覚の基準を置くことも一つ大事かなと思うので、今年度はなるべくこの固定種たちに寄り添って畑作を頑張りたいと思います。
OK
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