油を搾る
色々と食の自給について考えていたとき、「油って普段よく使うけれど、自分で作れるだろうか」と思い、作ってみることにしました。もう4年も前の話、記憶の彼方を探りながらそのときやった油搾りを紹介します。
オランダPITEBA社の卓上油搾り機
何より電気など一切必要ないそのシンプルな構造がいいです。そんなに大きくないので収納場所にも困りません。
長木式 長木式なら頑張れば器具を作れそうな気もします。ただ、でかいです。
矢締め式(油搾木式)
手前にアルコールランプみたいなものをセット 火で炙ることで油の原料を温め、搾りやすくします。温まった原料が絞られ、上部奥のスリットから絞られた油が出て下の瓶に溜まるという寸法です。
原料が絞られる筒の内部にはスクリューが入っています。構造としては出口の狭いミンチ機のようになっていて、スクリューによって原料にどんどん圧力が加わっていき油が搾られていくようです。先端のボルトの締め具合を変えることによって油粕の出る量を調節します。開けすぎても搾れず、締めすぎても詰まります。
まずは原料が安く簡単に手に入るゴマで試しました
ランプに火をつけ、余熱をし作業開始です。ランプの燃料は燃料用アルコールを使いました。燃料用アルコールは煤が出ません。
頑張って回しているとハンドルがすごく重くなったと思えば、胡麻が搾られずにそのまま先端部分やスリットから出てきたり、油がスリットではなく先端から出てきたりとよくわからない動きをして翻弄されるも、そのうちうまく動作し始めます。多分ここらへんは何度も使って慣れればコツがつかめるのだと思います。
搾った油
また、搾った後はすぐに先端の部品を洗浄しないと、すごい圧力で固められた油粕が岩のようになり、片付けがかなり大変なことになります。
油はネギトロ丼にかけて食べました。お米は自給米。非常に美味でした。
油を搾る際に結構たくさんの油粕が出ますが、この油粕も普通に美味しく食べられるものでした。このときは確かホウレン草の胡麻和えに使ったような気がします。
そんな感じの油搾り機、この後あまり油を搾るようなものを採集したり、作物を育てたりすることが無かったので、お蔵入りしていましたが、またそのうち油搾りもちゃんと取り組もうと思います。椿油を搾りたいなあと思って椿の実をちょこちょこ拾っているので、まとまった数が貯まれば椿油を搾るかもしれません。
OK
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