写真で振り返る稲作一年
今年四月から五年目となる稲作。ここ数年はまめに写真を撮らなくなったこともあり、まとまった稲作の写真がないのですが、写真を整理していて稲作1年目は作業一連の写真がだいたいそろっていることがわかりました。というわけで稲作1年目の様子を紹介します。
稲作をやるには、当たり前ながらまず田んぼが必要なのですが、今使っている田んぼは自分の土地ではありません。地域の方から使わなくなった田んぼを借して頂いてそこで稲作をやっています。地方では高齢化などで農家さんが圃場を維持できなくなり耕作放棄地が増えています。ぼくの住んでいる地域では放棄地になりそうな田を沢山引き受けて頑張っておられる熱心な兼業農家さんもおられます。書くのは簡単ですが、山間の田は色々なところに点在している上に田の横の法面も広く草刈りが大変で、沢山の田んぼの維持は並大抵のことではありません。
鍬を振るって四畝ほど耕起
ぼくの借りている田の広さはだいたい一反二畝です。一年目は手作業で稲作を頑張る、と張り切ってひたすら鍬を振るって何とか四畝ほど起こしました。ただ、周囲には地域の方の他の田んぼもあります。あまり自分の田んぼだけ周りから作業が遅れていくのもよくなかったので、そこからは、あまり手作業に拘らずまずは人並みにやらせてもらおうと心を入れ替えて地域の方が貸して下さったトラクターを使い田起こしをしました。
田起こしの後は田に水を張り、ある程度水が貯まったところでトラクターで代掻きをします。稲を植えるのに土をトロトロにし、水持ちをよくしたり、根の成長をよくするためです。ちなみに代掻きの途中、田んぼの底に切ってある排水の溝にトラクターが盛大にはまって、脱出不能となり、地域の方にトラックやユンボを出してもらい助けてもらいました。
二条植えの手押し田植え機で田植え
棒が立っているところがはまった現場
また、ぼくの田んぼが田植えをする頃には周りの田んぼは田植えが終わっており、稲が余っているからという事で、苗を分けて頂きそれを植えました。田植え機も親切に貸していただきました。本当にお世話になりっぱなしです。
田植えをして少し経つと、稲と稲の間に少しずつ雑草が生え始めます。この雑草を取るために、田車という昔ながらの農具で生え始めた雑草を除草していきます。時期を逸すると雑草が大きくなってしまい太刀打ちできなくなるので、のんびりしていられません。この時期にはブヨが出始めているのですが、裸足での作業だったので何十か所も足を刺されました。脚に泥を塗りながらひたすら田車を押します。
水の管理をしたり、畔の草刈りをしたりしながら稲の成長を見守ります。畔は隣の田んぼとの境界線なので、草刈りの担当場所などは地域のルールがあります。水についても集落で共同のため池があり、みんなで分け合って使っています。池に近い上の田は下の田に水が行きわたるように田に当てる水の量に気づかいが必要です。自分の都合の良いときに、自分の好きなだけ、というわけにはいきません。
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