松茶(まっちゃ)
まっちゃというと抹茶を連想する方が多いかと思いますが、今回紹介するのは松(葉)茶です。正確にはまっちゃとは読まないと思います。でも耳触りが良いので松葉茶≒まっちゃということにしておきましょう。
今回使ったのは赤松の葉。アカマツはマツ科マツ属の常緑針葉樹です。常緑なので、こんな真冬の時期でも葉っぱは手に入ります。ブログの自給ネタに困るような冬季の救済植物です。
先駆植物として裸地から森林が形成されていく過程で初期段階に生えてくる木でもあります。ぼくの住んでいる地域はもともと酪農の牧草地があったところが森林になりつつある地域なので、先駆植物として松の林が多くあります。
木から採取できる松の樹脂、松脂(マツヤニ)
ちなみに松脂を精製した「ロジン」は、接着剤や、野球のすべり止めのロジンバッグ、ダンス会場の床の滑り止め、弦楽器の弓に塗布されたりなど身の回りでもちょいちょい使われています。
そんな印象が強い松なので、お茶にするとなんだか(マツ)ヤニくさいのではないかと一抹の不安を感じますが、どうやら昔から色々な薬効があるとされ民間でも親しまれてきたとのこと。中国の漢方書「本草綱目」にも紹介されているとなればもう試さぬ理由はありません。いつも通りパーコレーターで淹れていきます。
水分を飛ばすため、焦げない程度にフライパンで炒る。コンロが即席焼香台に。
ストレーナーに松葉をセット しばし抽出
抽出の最中は相変わらず焼香の香りがします。が、淹れているときの強い香りに反して、できたお茶の色は思ったよりも薄く、本当にちゃんと抽出できているのか心配になります。
テイスティングタイム
生薬としての効能は血液浄化・血管壁の強化・コレステロール値の低下・リラックス作用など。血液関係の効能に紐付いて脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化や冷え性にも良い効果があるとか。参考までに。
また、健康維持のために必要な栄養も豊富とのことで、中国では仙人が松の葉を常時食べていたなどと伝えられているとか。仙人マジか…。とにかく松葉、体に良いようです。
松もお茶に限らず多用途な植物のため、その他の用途についてはまた追々記事にしようと思います。
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