注連縄作り
近所の御神体の岩の周りに張る注連縄が傷んできたとのことで、作ってほしいと頼まれました。地域にはぼくなんかよりも遥かにわら細工に達者な方がいるのですが、せっかく頼んで頂いて良い機会と、作っています。
昨年、自給旅に向けてひたすら作った藁草履
注連縄もそうですが、自給旅の履物、藁草履も地域の方に教わりました。現在はなかなか藁自体が身近な素材でなくなってきているので、できる人も少なくなってきています。かつて生活の中で日常的に藁細工をしていたような方はなおさら少ないので、当時の話を聞きながら教わることに関しては特に貴重です。他のわら細工も今のうちに習っておきたいところです。
稲わらを準備します。
今の稲刈りは大抵刈ると同時にコンバインで藁を粉砕してしまうので、藁がなかなか手に入りません。先日東急ハンズで一握りの束が300円で売ってるのを見ました。流石に高すぎでは…。
地域には米とは別にわら細工用の藁を刈り取っておられる方もおられます。わら細工用に刈り取ると稲穂の部分がないので、作ったものの仕上がりがきれいなんだとか。
藁についている「袴(はかま)」とり
刈ったままの藁は根元付近が袴で覆われているので、手櫛で取り除いていきます。
藁束は左手でしっかり握っていないと藁本体も一緒に抜けてしまいます
だいたい綺麗になりました あとは作業しながら取り除きます
木槌で叩いて繊維をしなやかにします
今回はやっていませんが、前日に水に浸けておいたり、水を付けながら作業をするとやりやすいです。また、叩く槌は、寸詰まりの棍棒みたいな物を使っている地域の方もいますがぼくは持っていません。土台も石が主流ですが、線路の枕木に使われていたクリの木で代用しています。塩炊きの薪としてたまに紛れ込んでいるのでもらってきました。
いっぺん太い縄を綯って
叩いて
ほどくと結構一気に柔らかくなる
一旦太い縄を綯って、それを叩いてほどいたりもします。するとかなり早く柔らかくなります。ただ、これは教えられたわけではなく、ぼくが勝手にやっている時短技なので、邪道かもしれません。
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