春の花
4月に入って早一週間が過ぎ、冬物の服を着ていると暑く感じる日も増えてきました。暖冬からの春ということで、例年よりも植物たちの動きが体感的に1週間ほど前倒しになっている気がします。
先日お茶にしたクロモジ 黄色い小ぶりな花が満開です
ぼくの住んでいる地域の木の中では比較的最初頃に花を咲かせるクロモジですが、今年は開花が5日~1週間ほど早いように感じます。
先日は麓の町の公園で妻と夜桜を見てきました。現在住んでいる山奥ではまだですが、麓では丁度満開を迎えています。
畑で収穫しそびれたハクサイも、薹(とう)が立ってしまいました。
同じくこちらはカブ。カブもハクサイも野菜としては葉物野菜と根菜で全然違う野菜のイメージですが、どちらもアブラナ科アブラナ属ということで花の出で立ちはよく似ています。アブラナ属の花をひっくるめて「菜の花」と呼ぶため、その点ではカブもハクサイもアブラナも全て同じ「菜の花」です。
菜の花といえば春の食卓に並ぶおかずのイメージですが、もちろんカブ・ハクサイの菜の花も食べられます。アブラナのおひたしはちょっとほろ苦いですが、この二つはあっさりしていて食べやすいです。カブの菜の花はやはりカブだけあって野沢菜のような香りのアクセントがありこれもまた美味しいです。
ムスカリ
ブドウのような見た目のムスカリの花。球根植物で毎年同じところから大体この時期に生えてきます。はっとするような鮮やかな紫色がきれいです。
同じく紫の花、ムラサキサギゴケ。ランナーを張り巡らせ地面を這うように繁殖し、低く広い群落を作ります。下唇の盛り上がった黄色い斑紋が特徴的ですが、なんだかこのサギゴケは二つの斑紋が離れすぎているような・・・。ちょっと違う種類なのかもしれません。
ハエドクソウ科サギゴケ属という分類で、同じ科のハエドクソウは煎じた汁から殺虫用品のハエ取り紙が作れるらしいです。さすがにサギゴケでは無理でしょうか。
葉だけだったり、木の幹だけだったりして冬場はよくわからなかった植物たち。この時期になると、花が咲いたり、冬芽が開いたり、寒さに耐えるために地面に葉をへばりつけてロゼットの姿をしていた植物がだんだん立体的に立ち上がったりと一気にその特徴を主張し始めます。これからどんな植物に出会えるのか楽しみです。
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