2019/01/22

木天蓼(またたび)酒
1/22/2019

木天蓼(またたび)酒



非常に好きなものの例えとして、「猫にまたたび」などと言うため、猫が好むものという印象が強いマタタビですが、古くから人間も山から採集し食用や薬用に用いてきた植物でもあります。この利用法の内の一つ、マタタビ酒は冷え性に良いとのこと。妻が冷え性ということもあるので以前仕込んだことがあります。最近でもちょこちょこ飲むことがあるのでその話をば。

虫こぶのできたまたたびの実 横のミョウガは無関係です

マタタビはマタタビ科のつる植物。サルナシ・キウイなどもこの仲間に当たります。夏ごろになると受粉のための虫を誘引するために葉っぱが白くなり、どこにマタタビの木があるか一目瞭然です。ただ、葉っぱが白くなってすぐの頃はまだ花が咲き始めるころで、実は全然ついていません。なんとなく目星をつけておいて、実のなり始めるころに見て回るという感じで採集しています。

マタタビの実は、正常な実は長細い柿のような形をしているのですが、マタタビタマバエやマタタビアブラムシが寄生した実はボコボコした「虫こぶ」になります。生薬として使われるのはこの虫こぶマタタビになります。

正常なマタタビの実 食べると舌にピリッとした刺激があり辛いです

正常なもので熟したものも辛みがありますが、虫こぶマタタビを知りたての頃に、虫こぶマタタビをかじったら、これまた普通の実とは違う新感覚の辛みがありました。

あえて虫こぶを利用するものは他に白膠木(ヌルデ)にできる五倍子(ごばいし・ふし)などがあります。


採集・乾燥させた五倍子。タンニンを豊富に含む。

五倍子はタンニンを豊富に含んでいるので鉄と反応させることで、黒錆加工をしたり、黒の染色に使えます。こちらはまた追々。

マタタビ酒の作り方はいたって簡単で、採ってきたマタタビを洗って水気を切り、マタタビの重さの3倍量のホワイトリカーに漬けるだけです。氷砂糖を少し入れて甘みを付ける方法もあるようです。


作るのは簡単ですが、強いて言うなら虫こぶマタタビの木を探すことに多少の頑張りが必要です。ただ、虫こぶマタタビの木は、不思議なことにたいてい毎年虫こぶができるので、一度木を見つけてしまえば以降はそんなに大変ではないです。実をネットショップなんかで購入してもいいですが結構高いです。


マタタビには血行を良くして体を温める効果があるそうです。疲労回復・滋養強壮・胃の調子を整えるなどなどの効能もあるとか。

お湯で割っているので色が薄いですが、トパーズのような色です。

コップに少量マタタビ酒を注ぎ、お湯などで薄めて飲んでいます。クセのある味でぼくはあまりおいしいとは感じませんが、妻は「結構すきだけど」と言います。明らかに実感できるわけではありませんが、なんとなく体が温まるような気がして、なんとなく翌朝目覚めが良いような感じがします。なんとなく感じる程度でも上々、人体なんてそんなもんでしょう。少なくとも飲んで悪い事はないはずです。

乾燥またたび


沢山採ってきて余った分は乾燥保存。

乾燥しておけばいつでも煎じて飲んだり、猫をあやしたりすることができます。北日本の方ではお茶にするようなので今度また作ってみようと思います。ちなみに乾燥マタタビでマタタビ酒を造る場合は、100ℊにつき生のマタタビ700~800ℊ相当で計算すれば良いようです。

嗜好品として飲むようなお酒ではないですが、えも言われぬ効きそうな味がすることだけは確か。材料さえ手に入れてしまえばあとは漬けるだけでお手軽です。初夏に白い葉っぱを見つけたらふらりと立ち寄り虫こぶマタタビ探しもいいかもしれません。

OK




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