2019/04/12

柿渋で靴を染める
4/12/2019

柿渋で靴を染める


本日は晴天なり。すっきり晴れた春の空と、柔らかな日差しが気持ちのいい今日この頃、せっかく気持ちよく晴れて日光が射しているのだからというわけで、今日はかねてからやろうと思っていた靴の染色にとりかかりました。染料は柿渋です。


柿渋は採ってきた山柿などで3年ほど前に仕込んだもの。年月が経って大分色が濃くなりました。柿渋の作り方や概要は以前紹介した通りです。

今回染める靴はこちら。moonstarのキャンバスシューズ

染める前提なので、白を買いました。お値段は2200円。染色するしないにかかわらず、日本製のカチッとした作りの靴でこの値段は安いと思います。せっかくの白スニーカーなので白も楽しもうと何回か使用したためちょっと汚れています。

紐と本体は別々に染めて干すので、紐を抜いておきます

容器に柿渋原液を注ぎます。くさい。

容器に柿渋原液を注いだら、水である程度薄めます。この溶液を染色液として靴を染めていきます。無臭でもなんでもない手作り柿渋なので、結構くさいです。

投入

躊躇なく液に浸けます。さらば純白。


ソールは白のままで、キャンバス地だけ柿渋で染めようかとも思ったのですが、多分どのみち液が跳ねて茶色い斑点がソールにつくだろうし、筆で塗るにしても色ムラができそうだな、と思っていっそまるごと浸けることにしました。

一回目終了。この状態で一度天日に干します。

全然染まっていないように見えますが、これでいいのです。柿渋染めは日光に当てる事によってどんどん発色が進み、性質もより強固になっていきます。液に浸けて、日光に当て干して、液に浸けて、を繰り返していくとなんとも言えない深みのある濃い茶色になっていきます。
ただ、液に浸けたてで天日干し途中の靴はすごい臭いを放っているので、「持ち主はめちゃくちゃ足が臭い人なのでは」と誤解を受けぬよう、事前の根回しと干場所の選定が大切です。なお、においは干し上がると自然に消えるので安心です。柿渋には抗菌作用、消臭作用があるとも言われていたりするので、完成後は製作途中のにおいとは裏腹に、かえって清潔な靴になるかもしれません。

また、晴れている日に何度か液に浸しては干しを繰り返し、のんびり染色していこうと思います。柿渋染めは普段の晴れの日がより一層嬉しくなる素敵な染め物です。いったいどんな発色になるのか、楽しみです。
追記:4/23完成しました。
OK

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