2019/03/19

注連縄(しめなわ)完成
3/19/2019

注連縄(しめなわ)完成


先日より頼まれて作っていた注連縄、忙しくてなかなか作業ができていませんでしたが、本日完成させました。

注連縄作りは以前も記事にしました 作り方などの詳細については前記事を参照ください

三撚りで、7mほどの縄ができました。御神体の岩の四方に張るとのことで、雨ざらしになるようですが、どれだけもつでしょうか。潮風もあたるところなので、案外すぐに朽ちてしまうかもしれません。


注連縄は、神の領域と人の領域を隔てる結界を表すために用いられます。注連縄で区切られた内側の領域は神域であるということです。

宮沢賢治先生が花巻農学校で行った授業の中で、農作物に重要な肥料として窒素を説明する際、注連縄を切り口にその説明をされたというエピソードがあります。「神社に祀られている注連縄は、作物の豊作を祈って奉納されている。縄は雲、垂れ下がった藁(〆の子)は雨、白いギザギザの紙(紙垂しで)は雷を意味しており、これらは作物にとって重要な要素である。」「(雲、雨は勿論)雷は空気中の窒素を分解しそれが土に溶け込むので、雷が落ちる所は豊作になる。」と説明されたそうです。また、説明の後、雷のよく落ちる変電所付近の田んぼに行き、稲がよく実っている様子を実際に生徒たちに見せたそうです。

注連縄(参考:Wikipedia

注連縄の起源については稲作にまつわるものも含め、諸説あります。宮沢賢治先生がこの話をされた民俗学的な裏付けについてはよくわかりませんが、とても納得させられる話です。教科書での机上の詰め込み教育を引き合いに出すつもりはありませんが、仕事柄、身近な事や体験に基づき、感動を伴って物事を人に説明したり教えたりできる人になりたい、と思います。
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