2019/02/19

椿の種採集
2/19/2019

椿の種採集


以前から、椿の種から油を搾ろうという考えが頭の片隅にあり、思い立ったときにチマチマと拾い集めています。先日も、地域の方の敷地内の椿の木の下に沢山種が落ちているとのことで、採らせていただきました。

油搾り機 PITEBA

油搾り機を持っているので、道具的には準備万端。ですが、一定の椿油を搾ろうとすると結構膨大な量の種が必要だということや、以前搾った胡麻油などとは違い、下準備に種の殻を割ったりなど結構手間もかかるという事、そして何よりその労力の割に自分の中で椿油は使用目的の優先順位が低いということで、ツバキ種採集は本腰が入らず遅々たる歩み牛歩の如しといった様相です。

椿の木

椿油は結構ヘアケア・化粧品関係で取り上げられる機会が多いですが、食用油、鉄製品などの錆止めや機械油、石鹸の原料などにも使える万能油とのこと。妻がツゲ櫛のケアに使っているのも椿油。ただ、どうしても自給しなくてはいけないものではないのでやっぱり優先順位は低いのです。強いて言うなら食用油にするとすごく美味しいらしいので、そこがちょっと気になるかなといったところ。

ちなみに木材も緻密で硬いとのことで、ツゲのような使い方ができるらしい。


椿は丸い大きな実ができるのですが、それが乾燥するとパックリ割れて、中からこんな種がでてきます。この殻をさらに割った中身を搾って油をとります。

以前なんとなくこの種の中身をかじってみたことがあるのですが、エグみの最高峰といった感じの味がします。いつまでも口の中がエグくて大変でした。
この原因はサポニンという物質ですが、これは魚を一時的にマヒさせることができるので、ツバキやエゴノキなどサポニンを含む植物は昔、川漁につかわれる事もあったようです。ただ、現在は法律違反になるので確かめる術はありません。

エゴノキの実(Wikipediaより

他にも同じ漁法に使われると聞いたことのあるものに、サンショウやノグルミがあります。この漁法に使われる植物はだいたいに「泡が出る系(サポニン)」「辛い系(サンショオール等)」「渋い系(タンニン?)」に分けられます。多分ツバキは泡が出る系で、サンショは辛い系、ノグルミは渋い系だと思います。渋い系だと五倍子やヤシャブシなんかも使えるのでしょうか。確かめることはできませんが。
OK

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