2019/02/04

莢蒾(ガマズミ)茶
2/04/2019

莢蒾(ガマズミ)茶


コーヒーを抽出するはずの器具、パーコレーターに手近な植物を入れて野草茶を作る。今回は莢蒾(がまずみ)です。

ガマズミはガマズミ科ガマズミ属の落葉性の低木です。以前は北海道なんかで有名なハスカップと同じスイカズラ科とされていたそうですが、現在の分類体系に移行した際にレンプクソウ科に分類され、色々あって現在レンプクソウ科はガマズミ科に名称が変わったようです。
思いっきり草本であるレンプクソウと、属する植物の殆どが木本のスイカズラの仲間では単純に考えるとガマズミはスイカズラの仲間だと言われた方がしっくりくるのですが、遺伝子レベルで見ていくとそうなるとのこと。遺伝子レベルとか言われたら「そうなんですね」と言うしかありません。

ガマズミの実 実ってから大分時間が経つので瑞々しさに欠けます

ガマズミは春から初夏にかけて白い花が咲きます。が、それよりも目立つのは秋になって実るこの真っ赤な実です。この実をお酒に漬けたガマズミ酒なんていうものもあります。赤いきれいな色が出るので大根の赤漬けに使われることもあるそうです。

採集

東北のマタギたちも、山中での猟の最中に疲れた体を癒すためにこれを口にしていたとか、調べているとそんな逸話も。葉がお茶になるそうで、あまり実を丸ごと茶にする例はなかったですが、普通に食べられる実なので危ないことはないでしょう。


ガマズミには代表的なポリフェノールのアントシアニンが豊富とのことで動脈硬化予防、視力回復、美肌効果などが期待されています。ただ、アントシアニンによる視力回復は効果について色々言われていますし、ポリフェノールもぼくはよーわかりません。

ビタミンCやクエン酸も豊富とのことで、マタギが疲労回復に食べていたと言われるのはこのためかもしれません。クエン酸の疲労回復効果も所説あるようですが。やっぱり、よーわかりません。薬効としては滋養強壮、利尿作用があるとのこと。
野草茶を調べていると、もはや何が効能なのか何を信じていいのかわからなくなります。もう飲んで感じた効果がその効能ってことでいいんじゃないでしょうか。


酸味のある実だと以前食べて知っていたので、ローズヒップティーを想像して、期待しつつ淹れ始めたガマズミ茶。抽出中は予想に反して香りはあまりよろしくなく、近くで嗅ぐと古い家の土間のようなにおい、遠くから嗅ぐと茹でたソラマメのようなにおいが。
実が熟したての新鮮なものでなく、ずっと木に付きっぱなしだったものだったのが良くなかったのかもしれません。あと採集してから3日くらい放置状態だったのも良くなかったかもしれません。


淹れた茶からもややソラマメのにおいがするので、とても心配でしたが、飲んでみるとその心配を吹き飛ばす美味さ。まずガマズミの酸味を感じ、その後、甘酸っぱい味が舌に広がります。後味にはほのかな甘みが残るといった具合で、苦みなどは一切ありません。

すごく綺麗な赤色。この色を目的に淹れてもいいくらいです。

ガマズミの実は秋口は酸味が強く、時期を経るにつれ甘みがでてくるので、お茶も時期によって味が違うかもしれません。
気になるにおいについては思い当たる節がいくつもあるため、また後日改めて淹れなおそうと思います。

OK

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