衣の道具調達中
衣類を自分で作るためには、まず仕立てるための布(若しくは革)がいるわけで、布を作るためには糸がいるわけで、糸を作るためには何かしらの天然繊維がいるわけです。天然の繊維にも現在広く使われている綿から苧麻、麻、赤麻、シナノキ、クズ、フジ、絹、羊毛など種類は様々。そしてその天然繊維を手に入れる為には採集か栽培しかないわけなのです。
とりあえず、メジャーな綿からということで、昨年、一昨年と小規模ながら綿花の栽培をしました。採集した綿を糸にし、織りあげていくには色々な工程を踏むのですが、その過程で色々な道具を使います。というわけで、現在少しずつ調達中。
手紡ぎや手織り関係の用品メーカー アシュフォード 代理店を通して用具を購入
栽培・採集した綿を糸にするための第一の作業は綿繰り。
綿繰りをして種を取り除いた綿は、「弓打ち」や「カーディング」といった工程を経て、繊維を解し、整えます。
日本の伝統的な方法で、弓を使って綿を解す方法があるのですが、弓打ちは綿ほこりがそこら中に飛び散るらしいということと、今回はまとめ買いの関係でカーダーの方が購入に都合がいいということで一先ずカーディング方式をとることにしました。
綿を解して、繊維を整える「カーダー」 羊毛用と綿用がある
カーディングをした綿は、フランクフルト状に成形します。このフランクフルト状態の綿を「篠」「プーニー」と言ったりします。
スピンドル
その篠からやっとこさ糸作りを開始します。指でねじったり、スピンドルという道具で篠から糸をねじり出していきます。
糸車にセットできるだけの糸ができたら、そこからは糸車を回しながらどんどん糸を作っていきます。
先日購入した糸車(チャルカ)
据え置き型の糸車のほうが遥かに値段が安いので、少し迷いましたが、ちょっと空いた時間なんかに作業をするとなると、どこでも広げてできる収納式がいいかな、と思いボックスチャルカに決定。
広げるとこんな感じ
日本の昔ながらの糸車も一昨年くらいに古民具屋で購入してあるので、上達して余裕が出てきたらこちらもレストアして使ってみる予定。
新品は物凄く高い。 先行投資とばかり購入したものの、でかいので部屋ですごく嵩張っています。
糸を紡いでからも撚り止めの作業などまだあるのですが、それは追々・・・。道具だけ先行しているので進んでいるように錯覚しますが、実際の作業はまだ綿繰りまでしか終わっていないのだ!
最終的には道具も身近なものを使って自作していきたいですが、まずはちゃんとした道具で仕組みや方法を理解していきます。
ただ、現在一番の心配は今まで栽培した綿の量でちゃんと服が作れるのかということ。布が足りなくて公然わいせつ罪ギリギリの恰好で旅をするのだけは避けたいところです。
OK
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