薊(アザミ)茶
そのへんの草で茶を淹れる。今回は薊(アザミ)です。雑草といえば、大抵日常で特に存在を意識しないような草たちを指してそう呼びます。が、田んぼの作業で毎年裸足で畔を歩き回るぼくにとっては嫌でも意識をする植物でもあります。
薊(アザミ)の葉
アザミと言うと、ピンク・紫の特徴的な花を思い浮かべる人も多いと思いますが、アザミは一種類の植物を指す名称ではなく、キク科アザミ属に分類される植物全体を指してアザミと呼んでいます。なので、アザミと一口に言っても日本だけで100種以上があるようです。
特徴的な棘 アザミといえば痛いイメージ アザミという語感からして既に痛そう
様々な種類があるアザミですが、共通の特徴として葉などに棘があり、触ると痛いです。田んぼの畔なんかによく生えているので、裸足で歩き回ると否応なく生えていることに気づかされます。また、多様な種類のうちの多くが食用になるとのこと。
これはトネアザミ?オニアザミ?ノアザミなんかに比べて棘がでかくて余計に痛い
基本は和え物や天ぷら、おひたしなどにして、また、根っこを漬物などにして「山ゴボウ」という名前で食べたりします。ヨウシュヤマゴボウという有毒植物がありますが、名前が被っているだけで別物です。棘がでかい種類のアザミは棘を理由に食用にしたりはしないようですが、お茶として煎じて飲む分には棘など関係ないので、とりあえず飲んでみました。
淹れたお茶の香りは、小さいときに行っていた市民プールの更衣室のにおいに限りなく近い何かの植物のにおいがします。多分伝わりませんが近い例えが他に思い付きません。味は苦くも渋くもなく、まったりとした味で、口に含んだときの香りは悪くありません。今回は葉のみで茶を淹れましたが、大抵根っこや、根っこを含めた全草を生薬の「薊(けい)」として利用するそうです。利尿、解毒、止血、強壮などの効果があるとのこと。他の種のアザミ茶と飲み比べもやってみたいところです。
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