哨吶草(チャルメルソウ)茶
ユキノシタの類かな、と思って先日採集した植物。帰って調べてみるとどうもユキノシタではない様子。さらによく調べると「哨吶草」という植物だということがわかりました。全く読めません。
哨吶草(チャルメルソウ)
チャルメルソウはユキノシタ科チャルメルソウ属に分類される多年生の草本です。実際にユキノシタ科ということで、「ユキノシタっぽい」という直感は当たっていたようです。
変わった名前ですが、名前の由来はラーメンでお馴染みの「チャルメラ」です。ラーメン屋の客引きの印象が強い、木管楽器チャルメラの別名はチャルメルとも言うそうで、このチャルメルソウの果実がチャルメラの形状によく似ていることからそう命名されたとのこと。
葉や茎に毛が生えており、色合いも一見ユキノシタっぽいですが、ちゃんと見比べてみると葉の形や葉脈の色なんかが結構違います。
ユキノシタは生薬になったり、山菜として天ぷらやおひたしにして食べられることもありますが、チャルメルソウについては食べる、薬にするといった情報は見つかりませんでした。ただ、毒はないようなのでとりあえず煎じて茶にして飲んでみました。
鍋で炒る 炒るとくしゃくしゃに縮んでしまった
チャルメルソウは山菜としての利用こそあまりされていないものの、地域性が強いのが面白いポイントです。全国に広く分布している種類のものはあまりなく、地域が変わると分布しているチャルメルソウの種も変わるようです。旅行に行った際に探してみたくなります。
炒った葉を湯に入れた時は茹でたホウレン草のようなにおいがします。お茶が熱いうちは殆ど味を感じませんが、やや冷めてくると味がわかるようになります。どことなく、適度な苦みと渋さがあり、ちょっと青臭い薄い緑茶のような雰囲気です。わりと美味しいと思います。ただ、ぼくは何を食べても飲んでもだいたいおいしいのであてにはならないかもしれません。
OK
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