牛爪焼印
先日、譲って頂いた古民具の中に、「焼印」があります。熱して使うハンコのようなもので、印をつけたい対象に熱した焼印を押し付ける事で、特定の印を焦がしつけるというものです。
全体の様子
民具の名前として、「牛爪焼印」というラベルがついていました。調べてみるとかつては自分の所有する牛を識別する目的で牛や馬などに焼印を押していたようです。今住んでいる地域は昭和30年ごろまで、田畑の労働力として各家が牛を飼っていたそうなので、そのときのものかもしれません。
「山」という文字が気に入りました
ただ、現在はさすがに耳標での個体識別ができるようになったからか、焼印をするという話は聞いたことがありません。
調べた感じでは家畜に行う焼印は大抵体に押すものらしいのです。ただ、この民具の名前はラベルに則れば、「牛爪」焼印とのこと。爪に焼印を押していたという事でしょうか。調べてみると蹄に焼印を押す例もあるようですが、調べてヒットしたのはごくごく少数の例です。また、地元の方に当時の話を伺ってみたいと思います。
試し押し なかなかいい感じです
恐らく同じ集落(若しくは同じ個人)のものと思われる鉈や鋸などの他の民具にもこの「山」印が押されているものが多数ありました。牛に限らず自分が所有していることを示すために色々なものに焼き印を押していたのかもしれません。
この味のある「山」印。何に押そうか考え中です。
OK
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