2019/01/08

ざっくり解説・旅の食糧事情②
1/08/2019

ざっくり解説・旅の食糧事情②



 

味噌・炒り豆の原料、大豆の栽培の様子

今回、味噌、塩麹、甘酒を仕込むための麹菌は商品として出来合いのものを使い、米麹の仕込み作業からスタートしましたが、一応過去には自然の中にある麹菌を採取して培養する方法も色々調べて行ったこともあります。

実際に採取して培養した天然のコウジカビ

ぼくが試した方法は、山間の集落などで聞き込みをすると、昔は行われていた方法らしいです。何度か失敗の末、発酵食品が仕込めるくらいまで培養できたのですが、天然のコウジカビは毒を産生するとかしないとか、はっきり調べ切れておらず、まだ不安なので今回は市販の種菌を使いました。天然のコウジカビを育てる話は長くなるのでまた別の機会に・・・。

今回の行動食で大成功だった乾燥甘酒

とにかく今回は長く歩き続けるということで、効率の良い炭水化物の摂取が課題でした。おにぎりももちろん道中食べるのですが、即エネルギーになる糖分も…という事で、甘酒を思いつきました。甘酒は米を麹パワーで糖に分解済みのブドウ糖の塊なので、エネルギーとしては即戦力!ただ、液状だと嵩張るし重いので例によって干しました。結果、味噌と水あめを足して二で割ったような粘りをもった物体に。味は麹のクセがあるものの結構うまいです。
発明したような気になっているけれど、なんかすでにどこかの地域の食文化にありそうでもある。
今後はここにきな粉や落花生を混ぜて、三大栄養素フルカバー行動食にする予定です。

自給旅の道中、朝のおにぎり作り

旅の最中は玄米のおにぎりを沢山食べました。具は乾燥イノシシ肉や、味噌、梅干しなど。長く粘り強く歩くために、基本の炭水化物摂取は緩やかに無駄なくエネルギー供給してくれる低GIの玄米がいいかも?とかそんなイメージです。間違っているかもしれませんが。

キウイフルーツの原種、サルナシ そのへんにあります

そのほか魚は海に釣りに行ったり、サルナシは山に採りに行ったりなど、旅の直前はあちこち食糧調達に奔走していました。味はともかく、文字通り、まさにご馳走なわけです。

というわけでざっくり解説、旅の食糧事情でした。食糧ごとの細かい解説などはまた別の機会に。


トラクターで田の代掻き作業

食糧の自給とはいえ、お米を作るときに農業機械を、食品の乾燥に乾燥機を、釣りではグラスファイバーの釣り竿と、精密に作られた工業製品の釣り針を、と少なからず自分の力の及ばないテクノロジーに頼っていることも事実です。そういう意味ではまだまだ自分の理想の自給とは程遠く感じます。究極の目標は、これらも自分の知恵に置き換えてしまうことです。

自然と自分との隔たりは少しずつ縮まりつつあるものの、まだまだ先は長いです。
便利なものが溢れ、自然と人間の生活に大きな隔たりを感じる現代。良く考えて、手間をかける事が自然と人間を繋ぐ鍵だと感じています。

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